9月12日(金)の午後、「旧簾舞通行屋(旧黒岩家住宅)」敷地内に建つ「景勝塔(半鐘櫓)」改修工事が終了したので、その完成を祝するお披露目式が行われました。
「旧簾舞通行屋(旧黒岩家住宅)」は1872年(明治5)に建てられた通行屋(簾舞休泊所)の遺構で、初代屋守の黒岩家の住宅としても使用され、1984年(昭和59)に札幌市指定有形文化財となった札幌市内で一番古い木造建築物です。
そして解体調査、復元後、現在まで「簾舞郷土資料館」としても地域が管理しています。
この敷地内に建つ「半鐘櫓」は1993年(平成5)に南区のふれあい事業「ときめきタウンロード」で約7mの「景勝塔」として復元されたもので、釣り下げられている半鐘は1922年(大正11)に建てられた火の見櫓に設置されたものです。
この木造「半鐘櫓」は立てられてから30年経過しているため支柱等の劣化が激しく、特に基部の支柱は内がスカスカになっていて危険な状態であることが判りました。
この「半鐘櫓」は地域にとっては貴重な財産であるのでその保全のために、まち連総会での承認を経て、令和7年度南区の「未来へつなぐ笑顔のまちづくり活動推進事業」(通称「未来まち事業」)で、簾舞地区「地域再生プロジェクト」の一環として通行屋周辺の環境保全と「半鐘櫓」改修工事を行うことになりました。
ただ、「半鐘櫓」の改修費用が予想以上に高いことが判り、高さを低くするとともに、「未来まち事業」費の他に、簾舞地区まち連と「旧簾舞通行屋保存会」、そして白川浄水場で公共工事を担当している企業4社、株式会社中山組様、西松建設株式会社様、岩田地崎建設株式会社様、杉原建設株式会社様に社会貢献事業として工事費の一部を協力していただき、それらの協力の下に完成しました。
櫓の改修工事は8月18日から解体が始まり、同28日には櫓の再建が終了しました。
なお、「半鐘櫓」に掲げられている「みすまい通行屋」の看板文字は簾舞一区町内会の田中了治さんによるものです。
また、塔の北側基部の銘板は新立第一興業株式会社様による寄贈です。
12日当日は、晴天の下、南区から大谷区長、簾舞地区まちづくり連合会酒出会長、旧簾舞通行屋保存会藤沢会長の他、協力企業の西松建設株式会社様、杉原建設株式会社様、そして新立第一興業株式会社上田専務取締役様ほか、関係者の皆様や地域の方々に参集いただき、酒出まち連会長より開式の挨拶。そして大谷区長、酒出まち連会長、藤沢保存会会長がテープカット、その後、来賓を代表して大谷区長からご挨拶をいただきました。
なお、今回のお披露目式に係る紅白テープやリボン、はさみ、支柱、その他、一切の用具も新立第一興業株式会社様の提供によるものです。本当にありがとうございました。
上記5社様へは「通行屋まつり」開会式において感謝状を授与する予定です。
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旧半鐘櫓 ↓ |
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| 新半鐘櫓 工事 | ![]() |
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