1/22 砥山にてドローン等の試用によるエゾシカの有害駆除実施

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近年、砥山、豊滝を始め藤野等、南区でのエゾシカによる食害被害が増大しています。
特に、砥山地区はシカの越冬地となり、昨年は砥山の農家、特に果樹園農家の果樹の皮が100本以上も食べられて、結果的に木が枯れてしまうという被害が大きく、有害駆除を実施しました。しかし、シカの生息数は大きくは減っておらず、今年も被害が出ています。
この件については、昨年4月末に被害農家さん達の声を直接聞きとり、対策を検討するための「エゾシカ対策説明会」が開催されましたが、北海道農政部農業環境担川課や農産振興課、環境生活部野生動物対策課エゾシカ担当課、札幌市農政部農業支援センター等の行政機関からは、その場ではエゾシカの個体数を減らすための具体的な対策が何ら提示されない状態でした。
その後、秋になり漸く示された対策が、一番の課題である捕獲後の処理を誰がどこでどのようにするかに関して、捕殺後のシカの焼却案が提示された程度で、捕殺後の中長期的な持続的な仕組み作り等については提示されてはいなかったようです。
ただ、現実には鹿の食害が出続けているわけで、今回、農家さんの要望を受ける形で、猟友会札幌市支部(奥田邦博支部長)によって大規模な有害駆除(巻き狩り)を行うことになりました。
1月22日(日)、非常に冷え込んだ気温の中、本部を三区の南里さん敷地内に置き、朝6時から午前中をかけて砥山発電所~観音沢エリアの北電および国有林の山中にて、70名ほどの猟友会ハンターによって有害駆除を実施しました。
ただ、前日の降雪等の関係もあってか、先日まで多く見られていた鹿の群れが山中では中々見えず、漸く10数頭の群れを発見し、全頭の駆除ができました。全頭駆除できないと学習した生き残りが知恵をつけた新たなグループを率いることになります。
今回は、(株)「CDP北海道」さんの協力を得ての、初めてドローンを使って鹿の位置情報を入手ながら狩りを進める作戦だったのですが、この点では確かにドローン利用は有効な方法のように思えました。
今回、13頭を捕殺できましたが、今後も駆除は必要であり、この駆除の主体は猟友会ではなく、行政が担うべきと思われました。また、SDGsにつなげるためにも、捕殺後の活用について行政が積極的に関わるべき事案だとも思えました。 とにかく非常な寒さの中、ハンターさんを始め、お疲れさまでした。
なお、今回は若手?ハンターへの猟、回収、解体の実習も兼ねる共同猟だそうです。

3月5日に2回目の巻き狩りが計画されています。

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