7月22日(土)、今年度も簾舞地区まちづくり連合会歴史・文化部会によるオオムラサキ観察会を行いました。
昨年はオオムラサキの大発生の年で、6月7日前から羽化が始まっていました。
今年は、オフィス マルマの長谷川雅広代表の話では、八剣山の麓では6月24日にオオムラサキ初認の情報があったそうです。豊滝のサンクチュアリでも7月の初めには発生しているようで、私も7月6日に確認しています。
ただ、簾舞小学校飼育舎や豊滝の他地区では、多くの幼生の発生があったのですが、天敵となるカメムシや羽虫も発生していて、卵や幼生が食べられて全滅しており、サンクチュアリでもメスの発生が遅れているようで心配でしたが、18日には街頭啓発後に、南区の西村市民部長、仁宮総務企画課長、五十嵐地域振興課長がサンクチュアリの現状確認とオオムラサキの観察を行いました。
22日の観察会当日、朝から暑く、強い日差しの中、簾舞・豊滝地区の9名を含む南区の方々32名と「旭山自然調査隊」の皆さん30名が合流しての計69名の参加者により観察会を実施しました。今回は観察会については、札幌市の広報7月号で、八剣山地域の特集があり、その中で観察会のお知らせが掲載されていましたので、そのことによる参加者増でした。事前に見学に来られたかたもおりました。
オオムラサキ保存会の土田会長から挨拶とこのサンクチュアリについての説明、長谷川マルマ代表の補足説明、黒岩次長からの注意事項の後、観察会が始まりました。
オスを中心としたオオムラサキがペアリングを求めて飛行しており、間近に観察できるオオムラサキの姿に、子ども達を含めて、歓声が上がりました。
羽化後のサナギの抜け殻もあり、昨年に比べると格段に少なかったのですがエゾエノキの葉の裏に産み付けられた卵もありました。ただ、非常に大勢の観察者がいたのでオオムラサキも驚いたのか、飛行を遠慮していたようで、皆さんがお帰りになった後に、活発な飛行が見られました。
豊滝サンクチュアリはオオムラサキをはじめ、自然保護のために普段は立ち入り禁止区域となっています。今後も、この豊滝サンクチュアリの保護・保全活動を継続していく必要があります。
オオムラサキの保全に興味、関心がある方は是非とも「簾舞オオムラサキ保存会」へ入会してください。まちづくりセンターへご連絡ください。